南仏アゲイン!ニースで大切な忘れ物・・・

Hello everyone! Hope you are enjoying the rest of the summer. 海外コーディネーター萩野絵美です。

ところで皆さん、ハープの生演奏をお聞きになったことはありますか?

前回、弊社主催のオーストリア・ウィーンのイベントにて、

クラシック音楽の生演奏&生歌を聞きまして、

絵的にも、音的にもハープにすっかり魅せられたワタシ・・・!

ギリシャ神話の世界に出てくるようなこの魅惑的な楽器が放つ、1/fゆらぎの音色に、ウットリでした。

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(パラグアイのハープ アルパを奏でられる池山ゆかさん)

先週までは、あんなにもウィーンの魅力に酔いしれておりましたが、

夏が終わる前にやり残していた、「大切な忘れ物」に気付きまして、
再び南仏に舞い戻ってきました。

ニース在住のハンサムウーマン、ハーピスト(ハープ奏者)の植松睦子さんに逢いに・・・。

先日、私がイチバン憧れるお仕事として、ランジェリーデザイナー、バレリーナを挙げましたが、

ピアニストだったり、バイオリニストだったり、

私たちにあらゆる感動や刺激を与えてくれる演奏家の方々も、非常に尊い存在です。

その中でもハープは、極めて女性的で、華があって、夢を与えてくれるイメージがありますが、

そういった印象とは相反して、

決してオケの主役にはなれないことや、

30キロ以上もある楽器を、指は弦を弾き、足はペダルを踏んで、捌き操るテクニックと体力は、想像し難いものです。

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睦子さんは、ハープの修行をすべくフランスの音楽院を修了し、現在コートダジュールを拠点に音楽活動中です。

この度は、ハープ歴20年以上の睦子さんに、ハープの魅力や、御自身の音楽活動について、お話をお伺いしました。

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☆睦子さんは「ハーピスト」ということですが、ハーピストは、クラシック音楽の本場ヨーロッパ、お住まいのフランスでは多くいらっしゃるのですか?

はい。フランスはハープ人口が多く、私の住むニースでもとてもたくさんいます。日本に比べ、音楽学校などの費用が比較的安価なのが主な理由でしょうか。

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☆睦子さんがハーピストを志ざされた経緯をを教えてください。

ピアノ教師をしている母に勧められたのがきっかけです。特技と言える物が他になかったせいもありますが、やっぱり音楽を通じて気持ちを表現するのを生き甲斐に思っています。

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☆渡仏のきっかけや、ニースに行き着いた理由は何ですか?


親元でぬくぬくしているのが嫌だった。とにかく家をでようとおもっていました。ニースに私の師匠の友人でもある世界的なハーピストがいらっしゃって、彼女を頼ろうとおもいました。

☆フランスでの御活動を通して、今まで印象に残ったことは?

コンサート活動や、オペラ、あとはイベントや結婚式でしょうか。子供たちにハープを教えているのもあります。最近モナコ王国のアルベール殿下がご成婚なされましたが、私はその披露宴で演奏する機会に恵まれました。各国の王や王妃、姫たちの参列はとても煌びやかで印象深かったです。

☆睦子さんの一日について教えて下さい。

子供を託児所に連れて行った後、レッスンがある日は通勤して子供達にハープを教え、帰宅後子供にご飯を食べさせて昼寝させます。昼寝の間に仕事をします。ハープの練習や仕事の打ち合わせなどです。子供が起きたら近くの公園で遊ばせたり、お友達の家に行ったり夕飯の買い物に行ったりいろいろです。家事をするのは子供を寝かせてから。コンサート前は寝かせた後に練習したりします。

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☆世界的なリゾート、バカンス地、ニースの楽しみ方を教えてください。


ニースの過ごし方ですが、とってもシンプルですがやっぱりビーチです。

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プライベート派(お金がかかる)とパブリック派(無料)に分かれますが、パブリック派の日曜日なんかはビーチに友達みんなでいろいろ持ち寄り、ピクニック。きりりと冷えたロゼワインとオリーブ、サンドイッチ、チーズにフランスパン、etc。
プライベート派はプライベートビーチに常備されているマットに、トップレスでゴロリとねころがり、裏表じっくり焼く。もしくは読書。サイドテーブルにはペリエなど。お昼になったらビーチの中のレストランでニース風サラダや手長えびのパスタなんかをつつきます。隣村までいけばシュノーケルでたくさんお魚もみられます。とにかく、じっくりだらだらです。ビーチで遊んで、お腹がすいたら、やっぱりグルメ!ニースのマルシェへ。

もしくは旧市街にあるクースサレヤというところにマルシェ(朝市場)が出ていてぶらぶら散歩しながらハーブや生ハムをかったり、そのまわりを取り囲むようにして隣接しているカフェで一休み。夜はそこで生牡蠣などがまるでタワーのように盛りあわされたシーフードプレートを食べます。私は嫌いで食べれないのですが・・みんなおいしそうに食べてます。
        
そして、美術館とかでしょうか・・・結構ニースもしくは近郊に近代のアーティストが住んでいたりしたので、小さい美術館がちょこちょこあります。シャガール、マティス、ピカソ、レジェ、etc・・。それらをめぐっても楽しいです。

☆睦子さんにとって、ハープの一番の魅力とは?ハープはどんな存在?

気持ちを表現する媒体でもあり、生き甲斐でもあります。

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☆3・11の震災を受けてチャリティーコンサートを行ったそうですが、反響はいかがでしたか?


私3回コンサートしたんですが、とてもよかったです。カンヌでは10数人の音楽家があつまってコンサートをし私もソロを一曲弾きました。
会場は超満員でした。あとペイメナード、ニースでも行いました。大成功で、全部で150万円以上の義援金があつまりました。

そこで今までに知らなかった日本人の音楽家たちとも出会い大変良い刺激を受けました。

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☆これからの抱負をお聞かせ下さい。

 

義援金コンサートで知り合った方々とまたコンサートをすることになり、好きなこと、やってみたかったことを実現してみようと思っています。とても素敵な方々で彼女たちに近づきたいという私の目標ができました。

☆日本の働く女性に向けて、メッセージを下さい!

海外で仕事するのと日本では少し違います。それぞれ苦労するところもいいところもありますし、フランスの方が楽な部分も・・。

それでも日本のような良い環境で仕事するのはとてもうらやましいなあと思います。

仕事上色んな国を見てきましたが、環境の劣悪なところがとても多いです。やはり日本は人々もきっちりしていて、

いろんな方面で他の国より良い部分がたくさんあります。

辛いこともあるだろうけど、自分は不運ではないと思って頑張って欲しいって思います。

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最後に、好きな楽曲はと尋ねたら、

アンリエット・ルニエの「伝説」が好きと、嬉しそうにお答えになる睦子さん。

「みなさんクラシックってまだまだとっつきにくいイメージがあると思うんですが、聞いてみればとてもいい曲が沢山あるし、実際ヒット曲なんかもクラシックの名曲から来たものも多い。

最近のテレビで聞く曲などは内容が薄くてすぐに飽きちゃうなと思ってしまうんですが、クラシックのなかには何百回聞いても飽きないのが山ほどありますし、実際何回も聞かないと細かい良さがわかりません。

もっとみなさん(特に子供達)に、いい音楽を聴いて欲しいな、と思います」と仰っていました。

~ 植松睦子さん プロフィール~

DSC01285 - コピー.JPG9歳よりハープ、11歳でピアノを始める。山手女子高等学校音楽科を卒業後、神戸女学院大学に入学。在学中より数多くのオーケストラと共演し、経験を積む。大学卒業後、フランスに渡り、研鑽を積む。アンティーブ音楽院、カンヌ音楽院を主席で卒業し、審査員のフェリシタシオン(最高得点)を得た。ベオグラード国際ハープコンクールで満場一致の優勝、フランスUFAMコンクール満場一致の優勝、日本ハープコンクールジュニア部門入賞、神戸市民音楽祭入賞など多数受賞。ソロをはじめ、室内楽、オーケストラ、フランスのオーケストラとのコンチェルトのソリストをつとめるなど活動の幅は広い。中でも、カンヌフィルハーモニーでのピエール・アモヤル氏との共演(ラベル:チガン)、アジュレンオーケストラ(モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲)、フレジュスオーケストラ(ダマーズ:コンチェルティーノ)は成功を収めた。そして日本やフランスをはじめ、モナコ、イタリア、イギリス、ノルウェーなど世界中でコンサート活動を行っている。これまでに、摩寿意英子、樽本憲祐、エリザベト・フォンタン・ビノシュ、マリクレール・ジャメ、ルシー・ダボス各氏に師事。恩師のフォンタン氏が結成した「リビエラハープカルテット」、モナコのハープアンサンブル「ハーピッシモ」団員。

【日本での音楽教育】
1988
  樽本 憲祐氏のもとハープを始める
1989
  摩寿意 英子氏に師事
1995
  神戸山手女子高等学校音楽科卒業
1999
  神戸女学院大学音楽部ハープ専攻を優秀な成績で卒業

【フランスでの音楽教育】
2000
  アンティーブ音楽院を卒業
2002
  カンヌ音楽院を主席で卒業
エリザベト・フォンタン・ビノッシュ女史に師事

【賞】
2004
  ベオグラード国際ハープコンクール 満場一致の第一位受賞
2003
  フランスUFAMコンクール 名誉部門 第二位受賞
2000
  フランスUFAMコンクール 上級部門 満場一致の第一位受賞
1992
  神戸市民音楽祭入賞
1991
  日本国際ハープコンクール ジュニア部門 入賞

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