ミラノの女流写真家 西川よしえさん

Ciao a tutti! 皆さん、お元気でいらっしゃいますか?海外コーディネーターの萩野絵美です。
毎日酷く寒い&乾燥した日が続きますが、体調管理を万全に、今日も今週も元気に過ごしてまいりましょう〜!

さてさて。
今回フィーチャーする「ハンサムウーマン」は、前回に引き続き、ミラノを拠点に、世界的にご活躍中の女性フォトグラファー、西川よしえさん。
仕事にプライベートに頑張る素敵女子=日経ウーマンブログ読者の皆さんへ、
よしえさんの写真家としての今迄、今後のビジョンなどなど、ご本人からのメッセージをお贈りしたいと思います☆


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1996年渡伊。
1984年、東京に写真事務所を設立。時代は日本経済の高度成長期、仕事に恵まれ、一年一年と順調に、安定した楽しい時でもありました。が、一方では、”果たしてこれでいいのだろうか”と、自問自答する自分がいました。物質が豊富になに不自由無く手に入り、情報がありとあらゆる方面からもたらされ、時間が消費されるその空間は、自分にとって、どこか不協和音を奏でていたのでした。

この空間にどれだけ本質があるのか、本質を見いだそうとしているのか、、、、、、、。
自分の時間、つまりが自分の人生をどう過ごすべきか、どう過ごしたいのか、本質を問うべき、なにかに導かれるかのように、ミラノの土地を選択したのは、36歳の時でした。刻々と過ぎ去る、もしくは消費される時間をどう存在させるか、、、、、

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昨年、11月18日から、ミラノ ギャラリーPavesi Fine Artesで、写真展を行いました。それらは、わたくしが17年前にフランスロケで撮影をした一連の作品で、 エロスを語ったものです。当時、それらは、評価の対象にも上らず、アーカイブの中にひっそりと眠る事となりました。

1994年、その時に、表現をしたかったエロスというのは、女性感から捉えた女性のエロスで、仮にプラトンの書を引用すれば、” 愛にはさまざまな段階がある事を説く真善美の世界に到達しようとする最も高次元な愛をエロスと呼ぶ”(そこにある真善美とは、認識上の真と倫理上の善と審美上の美。人間の理想としての普遍妥当な価値を言う。)このエロス感は、当時の『ヘアー写真解禁』日本では、当然評価の対象外であったことは言う迄もありません。

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teschio-200x300.jpgDSC0023-200x300.jpg2010年、そのうちの一枚の写真が、イタリアプロフェッショナル写真家協会主催のコンペで賞をいただき、その後、色々と評価をされ、今回の個展と結びついたのでした。17年間眠っていた写真が目を覚ましたのです。それは、17年前の自分の存在を確認し、17年間の歳月(時)の存在を認識する、自分にとっても興味深い写真展です。

写真は自分を表現できる一手段で、本質を見る事のできる最高の手段でもあり、過ぎ去る時間を存在させる一手段なのだと思います。

数年前から、一般の方向けのポートレイト撮影もはじめました。世の中は、デジタルの時代となり、写真を撮るという行為は、昔のように難しいという概念はなくなりました。そして、刻一刻と、デジタルの技術革新と求めやすい値段と共に、写真は、一般のものとなりました。いつでもどこでもだれにでも撮れるのです。

撮って、瞬時にして、写真を見る、もしくは確認するという事が、あたりまえ となりました。ただ、この簡単な行為の後、どれだけの写真が5年後、10年後、30年後手元に残っているのか、、、、。

わたくしは、人生のある一瞬が、長い時間を経たときにもう1度見たい一瞬の1枚を撮りたいと思い、一般の方向けに、このポートレイトスタジオを始めました。

わたくしのスタジオでの撮影は、もし、街の写真館と少し違う点を挙げるとすると、時間をかけて撮影をするということでしょうか、、、、。ポーズではなく、その人らしさが撮れる迄。

プロジェクトのひとつに、ミラノ、ドゥオモ大聖堂の撮影というのがあります。2007年から撮影を始めているもので、 わたくしのスタジオのテラスから見える風景の中に、ドゥオモ大聖堂も在ります。それを中心に毎日見えるその日常の風景を、実は1日たりとも同じ事は無く、瞬時に変化をしている現実を撮影。あたりまえのように過ぎるこの日常という現実、実は一瞬とも同じ事は無く、その一瞬をどうとらえるかにより日常は変化する。

その瞬間と、存在を主張し時間を生きる大聖堂。2009年より、大聖堂内に入り撮影開始。その存在の意味するところのエネルギー、それが交信するところの宇宙。このプロジェクトでは、瞬間と存在と宇宙を語りたく、ゆっくり時間をかけて撮影をしています。

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最後に、ひとつ。ファッションからスチールライフまでと、20年以上の年月、ようような写真を撮って来たのですが、唯一触れない写真の世界がひとつあります。それは、リポルタージュ、報道という分野。

少し視点を変えて、写真を撮るという事を、現地の子供達と勉強し、 その土地で生まれ、成長している彼らのアイレベルで撮影をしたものを、世界の人に伝える報道、これから先やってみたい事としてあります。


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「女子写真部」なる活動?会?も増えていると聞く昨今ですが、皆さん、写真を本格的に勉強したくなりませんか??
私も、「一眼レフカメラを構えたら似合いそう」と言われるような、かっこいい女性になりたい!!(って、無理だろうけれど 苦笑)



西川よしえさん公式HP  www.yoshienishikawa.com/

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