スウェーデン・ザリガニ解禁&パーティー!

 

日経ウーマンブログをお読みの皆さん、こんにちは!海外コーディネーターの萩野絵美です。毎日、これでもか!という蒸し暑い日が続いておりますが、夏バテ、されていらっしゃいませんかね?私、とほほ、なことに、夏バテも夏風邪も既に経験済みなのですが、皆さんも体調万全に夏の残り、存分に楽しんで下さい!
 
さてさて。今日お届けする国は、涼しい風をお届けするべく、北欧スウェーデン(初登場かな?)!聞きましたところ、今頃の夏至の辺りは、夜、5〜6時間しか暗くならないのですが、今この時期は夜9時ぐらいから日が暮れ始め、朝5時頃には、外が明るくなっているそう。で、皆さんは、スウェーデンと言えばどんなイメージをお持ちですか?ミスユニバース常連国のような、長身の金髪美女のイメージ?ABBAや(最近サマソニで来日しました)カーディガンズなど音楽?それともカルバンクラインのモデルにもなったイケメンサッカー選手、フレドリックユングベリや、なでしこジャパンのライバルとしてのスポーツが盛んなイメージかしら?
いやいや。
 
この時期になると、夏とってもみじかな(特に小学生に)ある「生き物」を巡って、強いお酒をくいっと呑んで、ちょいとコミカルな帽子やまいかけを身につけ陽気にパーティー・・・そんなスウェーデン人の姿を思い浮かべる貴方!、はスウェーデン通と、言えるでしょう(苦笑)
 
その「生き物」とは、ザ・リ・ガ・ニ!
え?!食べる所あるの?と思う方も多いと思いますが 上海蟹みたいに 苦笑! スウェーデンの夏の風物詩ザリガニとパーティーの様子を、詳しくお届けいただくのは、スウェーデン在住の本間グラーン千恵さん。北欧雑貨の買い付け&輸出、通訳、スウェーデンレポ、観光グループのアシストなど以外にも、日本の文化&風習を現地の人々に御紹介する仕事や、ご主人の経営する会社の経理なども担当される、マルチなハンサムウーマンです!
 
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ザリガニ釣りが、秋の数ヶ月だけに限定されるようになったのは、今から約150年前の事。
子供の頃、池などで馴染み親しんできたザリガニの姿を思い浮かべると、ちょっと想像しがたいんですが、スウェーデン中部で捕れるザリガニは、その昔、黒い金”黒金”と呼ばれるほどの高級食材とみなされ、パリ、ロンドン、ベルリンなどにある高級レストランらが、こぞって仕入れていたんだとか・・・。かつては国中、どの河や池、湖にでも、たくさんのザリガニが存在し、年中いつでも捕って食べることができたのですが、大きな収入源となるザリガニ輸出が盛んになるにつれ、皆が捕り過ぎ、ザリガニは絶滅の危機に瀕してしまうほどにまで減ってしまったのです。
 
そこで取り入れられたのが、ザリガニ漁 期間規正法!11月1日〜8月7日午後五時までの間、ザリガニを捕ることが禁じられるようになり、期間限定モノのザリガニさんが、8月の解禁日に登場する時期になると、みな、飲めや歌えやの大騒ぎをして、ザリガニの到来を祝うようになったのです。
捕られる時期が短縮され、ザリガニたちがホッとしたのも束の間、1907年頃にザリガニペストが発生し、スウェーデンのザリガニはバタバタと死んでいってしまいました。生き残ったザリガニの価値は、さらに上がり、そのお値段もロシア産のキャビアと同等レベルにまで跳ね上がるように! 高価な食材へと化してしまった”ザリガニ様”を前に、スウェーデン人のザリガニ熱も冷めるかと思いきや、今度はトルコやスペイン、アメリカ、中国など、海外から買い付けるようになり、今では毎年2500トンものザリガニが、スウェーデンに輸入されるようになりました。
その後、禁漁期間もなくなり、店頭では、いつでもザリガニが手に入るようになりましたが、ザリガニ・パーティーがよっぽど楽しかったのでしょうか、いつの間にか、『八月はザリガニの月!』っというのが定番になっていたようです。
 
さあ、気になるお味の方なんですが、コレがなかなかいけるんです!調理法は、塩を溶かしたお湯に、捕れたてザリガニとディル・ハーブ、そして角砂糖を1個だけ入れて煮込む・・・という、いたってシンプルなもの。他にコレといった味付けはしなくても、プリプリ引き締まった身には、しっかりとお味がつくもので、それはそれは、本当に美味しいものなんですよ。
ザリガニの食べ方にも、大きな特徴があります。普段は、日本人がお茶漬けなどをすする音を聞いて、顔をしかめる人たちも、真っ赤なザリガニを目の前にすると、まるで人が変わったかのように、ド派手に音を立ててザリガニを食します。
 
バリバリっとザリガニを半分に裂いて、まずは頭の部分にしみこんだお汁をチュウチュウと吸う。それから頭の甲羅を取り外し、味噌をすくって堪能。その後もバリバリ&チュウチュウを繰り返しながら食べ続け、残った汁もパンにしみこませて、心ゆくまでザリガニの味を堪能するのが、正当な食べ方なんです。
 
優雅っという言葉からは、かなりかけ離れたワイルドな食事マナーな為、ザリガニパーティーをするときには、大人も子供も大きな前掛けを引っさげ、大量の紙ナプキンを用意してから、ザリガニ食いに挑みます。ザリガニ・パーティーに用いられる伝統的なモチーフは、ニコニコ笑顔のお月様が画かれたもの。グッツは他にも、紙皿やテーブルクロス、とんがり帽のパーティーハットなどもあり、がたいのでっかいおじさまたちも、この日ばかりはキュートなお子ちゃまスタイルでパーティーを楽しみます♪
 
その他、ザリガニパーティーをする時に欠かせないのが、冷凍庫でキンキンに冷やした芋焼酎や、アクアビットという名の強いお酒!ザリガニ剥きの合間に、誰からともなく、『スコール!』と乾杯の音頭がとられ、みんなでワイワイと賑やかに”イッキの歌”を歌い、何度も乾杯を重ねていきながら、同じスピードでトコトン酔っ払っていくのも、楽しみの一つでもあるんですよ!
 
ラジオのレポートはこちら!
http://www2.jfn.co.jp/blog/wfn/2012/08/
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本間グラーン千恵さん(ペンネーム:もみの木ちえ)
 
スウェーデンの片田舎で、家族四人+黒柴子犬一匹と一緒に、のんびりと暮らしています
 
【プロフィール】

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19歳の時、英国へ渡って以来、気がつけば、もう人生の半分以上の年月を欧州で過ごしてきました。イギリスでは、語学の勉強をした後、現地のcollegeに通い、秘書科や旅行関係などの学科に在学。それから2年半後、スウェーデンに移住し、最初の3〜4年は生きたスウェーデン語を身につけるべく、現地の国民高等学校に通い勉学を。資格&語学の下準備を終え、第一子を出産したところで、やっとこさ『働き始めよう!』っと思いきや、交通事故に遭い、重度の
打ち症に・・・。以来、体調が不安定な状態が続いているので、フルタイムの仕事は不可能になってしまいました。
でも、10年ほど前から義妹が始めた北欧雑貨ショップ ●SCAN CRAFT HOUSE● 

 http://sch.shop-pro.jp/ の買い付けを担当することになり、マーケットに出向いては、手作りの北欧工芸品を購入したり、腕のいい職人さんを探したり・・・と、体調に合わせ、ゆっくりマイペースに、そして楽しく、お仕事させてもらってます。その他、通訳や、日本の文化&風習を現地の人々に御紹介する仕事、観光旅行のアシストをさせていただいたり。また、≪もみの木ちえ≫というペンネームで、エッセイを書いたり、スウェーデン・レポをさせていただくことも。
 
【ホームページ】
≪もみの木一家の はちゃめちゃスローライフ≫
家族の日々の様子を綴ったブログ
≪ちょっと気になる、北欧人の家の中≫
スウェーデンのお家事情について書いたブログ
≪ふ・く・しの国の おっとり姫≫
発達障害の娘(12歳)を育てていく上で感じうけた、福祉大国・スウェーデンからの恩恵などについて、娘の誕生から遡って書き綴っているサイト
 
【日本のOLの方々へのメッセージ】
これからもお互い、肩の力を抜いて、何事もの~んびりマイペースで人生を楽しんでいけるといいですね♪

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