国慶節の中国より・・・今大変気になる話題

台風一過のマンデーモーニング、みなさんいかがお過ごしですか?本当、「とんだ」中秋の名月となりましたね。台風が去った後も、綺麗な満月が見られたようですよ!私は見ていないんですが・・・。
さてさて。
今も大変気になる、心が痛む外交問題といえば、お隣中国との関係です。
この春から私もお手伝いさせていただいている、東京FMの朝の情報番組Blue Oceanでも、
現地在住のスペシャリストの女性に、お話をお伺いしました。。。
北京在住、ジャーナリストとしてご活躍のハンサムウーマン、小林さゆりさん。
中国では今日、10月1日は国慶節というお休みにあたります。
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◎10月1日は国慶節。北京の街はどんな感じでしょう?(人通り、仕事、報道、イベント、軍事パレード今年は?)
 
>北京の天安門広場をはじめ、街の各所に立体大型花壇が設けられ、国慶節の祝賀ムードを盛り上げていました。今年は軍事パレードはありませんが、先日(25日)、中国初の空母「遼寧」が正式に就役。大連港で行われた就役式典には胡錦濤国家主席と温家宝首相が出席しました。国防能力の増強と、国威発揚の狙いがあると見られています。
 
 
◎国慶節は日本でいうと?(ゴールデンウィークのようなもの?)
そうです。現在は年に2回、春節(旧正月)と国慶節のゴールデンウィークがあります。
 
◎この時期、中国の方は旅行も?(人気の旅行先は? 尖閣諸島問題の影響で変化も?)
 
>内外旅行が人気ですが、今年はご承知の通り、日中関係の緊張化で日本への旅行は激減。日本からの訪中観光客も大幅減と聞いています。日本人に人気の北京のホテルも、キャンセルが相次いでいるようです。
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◎尖閣諸島問題、現在の中国国内、また北京の状況は?
 
>北京の状況は、日本の尖閣国有化に反発したひところの反日デモも収まり、今はだいぶ落ち着いています。ただ、北京でも最近、日本人男性が中国人に絡まれたという報告もあり、日本人には、なお緊張感がつきまとっています。
 
◎尖閣諸島の問題について日本では連日、メディアが取り上げていますが現地メディアの報道は?
 
>連日のように、日本への抗議や、日本への相次ぐ対抗措置を伝えています。最近は、政府による『釣魚島は中国のものだ』という地図やパンフレット、白書が続々と出版されています。
 
◎お住まいのエリアで抗議デモは?
 
>北京の日本大使館から車で30分ほど離れたこのエリアでは、抗議デモはなく、ずっと静かでした。抗議デモがあったのは、市北東部の大使館のある辺りだけです。
 
◎抗議デモが暴動のようになっているのは?
 
>官製デモだった、という説もあります。私は自粛していて反日デモを見に行かなかったので、はっきりしたことはわかりませんが……。暴動になったのは、デモを率いるグループに加え、日ごろから社会に対して不満を持っている人たちが暴れたためかと……。「愛国無罪」という言葉がある通り、愛国なら何をしても、厳しくとがめられないだろうという認識があり、地方の山東省青島、陝西省西安、広州などで大きな暴動になりました。中国は、国民もこんなに反発しているんだ、という様子を世界に誇示したかったんだと思います。
 
◎周囲(職場の方、お友達など)にいる中国の方々との関係は悪くなりましたか?
 
>友人たちはかえって心配してくれて、デモが大きくなる数日前から電話やメールで「外に出るな」とか「外で日本語を使うな」と忠告してくれました。友人関係はなんら変わりがありません。「あれは政府がやっていることで、庶民の私たちには関係ない」という人もいます。
 
◎中国の政府としての方針は?
 
>外交部の9月10日の声明は―
「日本政府のいわゆる”購島”(島購入、尖閣諸島の国有化)は、完全に違法であり、無効である」
「日本が中国の領土を侵略したという史実はいささかも変えられない。中国の釣魚島および周辺諸島に対する領土主権はいささかも変えられない」
「中国側は、日本側が中国の領土主権を損なう一切の行為を直ちに停止し、双方が達した共通認識と了解に完全に立ち戻り、交渉による紛争解決のレールに戻るよう強く懇請する。日本があくまで耳を貸さずに独断専行するならば、それによって生じる一切の深刻な結果は日本側が負うほかない」……
 
◎ご自身が今回の問題で感じていることは?改善の見込みは?
 
>中国も領土主権を強く主張しており、絶対に引き下がらないといっています。中国は、トウ小平氏が1978 年に提起した「棚上げ論」に戻したいという考えですが、日本政府は尖閣国有化を決定しましたので、なんとか「棚上げ論」の先を行く、双方が納得できるような新しいルールを決められないかと、個人的には考えています。
 
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小林さゆりさん 北京在住 フリーランスライター , 翻訳者
sayuri3_1.jpg<プロフィール>

北京在住のフリーランスライター、翻訳者。長野県生まれ。
2000年9月から5年間、中国国営の雑誌社に勤務したのち、フリーランスに。中国の社
会や文化、暮らしなどについて、日本の各種メディアに執筆している。
著書に、『物語北京』(中国・五洲伝播出版社)、訳書に、『これが日本人だ!』(王志
強・著、バジリコ)など。これからも変化の激しい大国・中国と、人々の今を追っていきたい。

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